人工透析のひとつ「血液透析」について知る

人工透析の基本的な知識を身につけよう

腎臓のゴミを取り除く血液透析

腎臓のゴミを取り除く血液透析

人工透析のひとつ「血液透析」について詳しく説明します。透析治療の患者のうち97%が血液透析を行っているほど、日本ではスタンダードな治療方法です。

目的

目的

腎不全が進行すると体内に老廃物などがたまるようになりますが、それは体内の水分や電解質の調節が乱れてクレアチニンや尿素などが排出できなくなるからです。血液透析は、尿素などの老廃物や余分な水分を取り除いて電解質の濃度を調整し、腎臓と同じように細胞外液の量と組成を維持するのが主な役割です。
ですが、血液透析は腎臓の代わりをすることは可能でも機能が全く同じわけではありません。腎臓は24時間稼働しているのに対し、血液透析は1週間に2~3回、1回4時間ほど、つまり1週間に8~15時間程度の限られた時間しか稼働していないからです。血液透析をしていない間、老廃物や水分はただたまっていくだけです。電解質の濃度も狂ったままなので、長期間の透析は一歩間違えると命にかかわるような合併症を引き起こす危険もあります。そのため、透析をしていない間の生活は患者の自己管理が重要となります。透析治療は透析と次の透析の間にある自己管理がカギを握るといっても過言ではないでしょう。

血液透析は共同作業

血液透析は共同作業

血液透析は患者本人と家族、主治医、看護師、透析技師、栄養士、薬剤師、ケースワーカーなど様々な人たちが一体となって行う共同作業です。もちろん患者本人が一番頑張らなければなりませんが、周りにいる人たちも色々な面で治療をサポートしています。
腎臓は老廃物や余分な水分を排出するのが主な役割ですが、それ以外にも造血ホルモンや活性型ビタミンDを作ったり、血圧の調節なども行っています。そのため、透析治療にはこれらを調節する薬物療法もあります。

血液透析の仕組み

血液透析の仕組み

血液透析は血液を体の外に排出し、ダイアライザーという装置を通して老廃物や余分な水分を取り除きます。その後、必要な物質を補充してきれいになった血液を再び体内に戻していきます。
血液透析を行うには1分間に150ミリリットル以上の血液を体の外に流さなければなりませんが、この過程を静脈などで行うことはできません。前腕に血流の勢いがいい動脈と静脈を皮下でつなぎ合わせて太い血管を作る、「内シャント」を作ります。内シャントを作ることによって、静脈の中に勢いのいい動脈の血液が多く流れ込み、透析に必要な血液が採れるようになります。内シャントは透析が必要になりそうな時期に、いつでも使えるように前もって作っておかなければなりません。直前に慌てて内シャントを作っても、発達が不十分な内シャントを無理して使うことになるため、結局は内シャントを早く作り直すことになってしまうからです。

専門スキルを磨きたい看護師へ

  • 質の高い求人を多く保有する「レバウェル看護」

    質の高い求人を多く保有する「レバウェル看護」

    求人数が豊富で手厚くサポートしてくれる「レバウェル看護」なら選択肢の幅が広いため、必ず自分に合う職場が見つかります。キャリアアドバイザーが親身になって相談にのってくれるため、タイムラグが生じることなく効率よく進められるでしょう。

    READ MORE
  • 看護師の仕事やスキル

    看護師の仕事やスキル

    透析センターで働くメリットは勤務時間が日勤帯なことです。夜勤がないので体力に不安がある人も安心して働けます。透析治療は専門の機械を用いるため手先の器用さが求められますが、専門的な技術が身につくためスキルアップにつながります。

    READ MORE
  • オンラインHDFについて

    オンラインHDFについて

    血液透析だけでは除去しきれない分子量の大きい物質もオンラインHDFでは除去できるため、合併症予防に効果があるとされています。しかし、必要な物質も取り除いてしまうといった問題点もあり、必ずしも期待通りの効果は得られません。

    READ MORE