人工透析をより深く理解するために「オンラインHDFのメリット」

人工透析の基本的な知識を身につけよう

オンラインHDFについて

オンラインHDFについて

合併症予防に役立つとされるオンラインHDFが、なぜ合併症予防に効果があるのでしょうか。オンラインHDFの仕組みやオフラインHDFとの違いなどを詳しく説明します。

オフラインHDFとの違い

オフラインHDFとの違い

オフラインHDFは、ボトルや補液バックに入った薬剤を補充液として使用します。薬剤は市販されているので比較的入手しやすい反面、濾過するために足される補充液量は少ない、というデメリットもあります。それに対してオンラインHDFは、透析液をそのまま補充液として使用するため、濾過するために足される補充液量は多いのが特徴です。つまり、オンラインHDFの方が多く濾過することができ、より多くの老廃物を取り除ける、ということです。

合併症予防に役立つ

合併症予防に役立つ

透析を長い期間行っていると合併症を引き起こす確率が高くなります。合併症のひとつにアミロイドーシスというものがありますが、これは、ナイロンに似た線維状の異常タンパク質であるアミロンが全身の臓器に沈着して機能障害を起こす病気です。手の親指から中指にかけて痛みやしびれが起こり、症状が重い場合は手術が必要です。ですが、オンラインHDFならばこのアミロイドーシスの原因物質を取り除いて合併症を予防することが可能です。なぜならHDFで使用する補充液は、ダイアライザーの手前で注入し、ダイアライザーの出口で排出されるため、体内に余分な液体が入らないからです。

多彩な臨床効果があるオンラインHDF

多彩な臨床効果があるオンラインHDF

アミロイドーシスの予防と透析困難症と呼ばれる透析中の低血圧を治療できるオンラインHDFは血液透析より優れているとされていますが、オンラインHDFのメリットはそれだけではありません。じっとしていると足に異常な感覚が現れるレストレスレッグ症候群や心不全、末梢神経障害、むずむずとした皮膚のかゆみや乾燥などにも有効だとされています。ですが、必ずしも期待通りの効果が得られるとは限りません。なぜ効果がそれほど出ていないのか、その理由は明らかにされていませんが、血液透析の性能がHDFの特徴に近づいたことや、HDFの恩恵を受けるには数年以上という長い期間が必要で効果の判定が難しいことなどが考えられます。

問題点もある

問題点もある

人工透析によって体に不要な老廃物や水分を除去できますが、除去する対象物質がすべて明らかになっているわけではありません。また、分子量が大きい物質の除去ばかりを追求してしまうと必要な物質も取り除いてしまう危険があります。例えば、大きい分子量の物質を取り除くことばかりに捉われてしまうと、体に大切なタンパク質のひとつ「アルブミン」も除去することになります。アルブミンは体内で合成されていますが、その能力を超える量を除去してしまうと栄養失調を起こす可能性があります。分子量の大きい物質をどのくらい除去するのか、どうやって安全に除去するのかが重要ですが、残念ながら確実な答えはありません。

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